BLOG

ブログ

ハチに2回刺されると命に関わる!は本当か

ハチに2回刺されると命に関わる!は本当か

記載内容は当店スタッフの実戦経験からの個人的感想であり医学的見地からの内容ではありません。

確実に命を落とすわけではない

一般的には1回目より2回目、2回目より3回目と、体内にハチの毒素が蓄積されるほどに重症化するリスクが高くなることは間違いなさそうです。
もちろん注入された毒の量や個人の体質によっては1回目で命に関わる可能性も十分ありますし、実際に命を落とされている方も少なくありません。
特に命に関わる症状としては、呼吸器系などに障害を及ぼす「アナフィラキシーショック」が原因とされます。

ハチ毒にも種類がある

抗体検査(体内に蓄積されたハチ毒検査)の項目も「スズメバチ、アシナガバチ、ミツバチ」と項目が分かれており、数値もそれぞれ全く違う結果が出るので、同じ種類のハチに複数回刺されることで重症化(アナフィラキシーショック)リスクも上昇するのではと考えています。

個人差が大きい

ハチ駆除作業員のハチ刺されリスクは決して低くありません。
経験上ハチ刺され時の症状は主に次の2種類で、その確率はほぼ半々に見受けられます。

  • 1回、2回のハチ刺されでも中~重症化し、それ以降もほぼ確実に毎回中~重症化する体質の者
  • 10回~20回刺されても小さな傷程度でほぼ無症状だが、1回でも中~重症化すると次回以降もほぼ確実に毎回中~重症化する体質の者

刺された時は?

ハチ毒は命に関わる重篤な事態に陥る場合も少なくありません。自己判断はせずに医療機関などへの受診をおすすめします。
下記はハチハンターとして心得るべき応急処置を備忘録的にまとめています。

  1. 周りに人がいれば刺された事実を伝えるべき
  2. 刺された箇所を流水で良く洗う、水道がなければペットボトル飲料でも〇
  3. ポイズンリムーバー(エクストラクター)等があれば、使用説明書のとおりに使用して体内の毒を少しでも排出させる
  4. 口で吸引するのは絶対にダメ、また「尿をかければ治る」は大嘘です!悪化の原因になりかねません
  5. 呼吸器系の異常、めまい、吐き気、けいれん、指先や口腔内にしびれなどの違和感があれば迷わず救急車を要請する
  6. 5の症状がない場合でも~30分程度は安静にして様子を見る
  7. その後病院に行かない場合は、抗ヒスタミン軟膏・ステロイド軟膏を幹部に塗る、保冷剤などで幹部を冷やす、市販薬の抗ヒスタミン系内服薬を服用する

関連記事一覧